福岡県筑紫郡那珂川町後野に「風我豆腐店」という、お豆腐屋さんが開業準備中だ。
http://fugatofu.jp/
公式ウェブサイトは、僕がアートディレクションし、現在スタッフがオールフラッシュで制作中。数ヶ月前に店主の中村氏からウェブデザインの依頼をされた。僕の作品集を見て、ぜひにというものだ。これまでも、そういうお客様は大勢いたが、中には、口約束で受注したものの、何も原稿を送ってくださらないなど、自然消滅して行く仕事も多かった。当然、きちんと契約しているわけでもなく、僕の方も日常の仕事を片付けるだけで毎日夜遅くまでかかるわけで、新規の仕事が「立ち消え」になった方が気が楽な場合も多い。
そんな中で、この仕事は着実に前に進んでいる。店主の中村氏の人柄がそうさせている。堅実、実直、職人気質。今回の仕事はその「店主のキャラ」が立つように、彼自身に筆書きによるイラストや文章で構成するつもりだ。制作予算が少ないことから、この案を思いついたのだが、自分でも最高のアイデアであると確信する。
「手作りとうふ店」のウェブサイトは「手作り」に限る。もちろん、彼に絵心、文才が備わっていたことが決定打になっている。
これが完成すれば、ファクトウェブでは初の試みとなる。
2008年04月28日
異業種の飲み仲間
異業種の飲み仲間といっても同じ広告業会の中での話だ。
プロデューサーM氏、カメラマンK氏、コピーライターH氏、クライアントY氏、そしてアートディレクターの僕。5人が全員が揃う機会は少ないが、これまでに上記より複数人数が集まり酒を酌み交わしたことが数多くあった。同業界の異業種ということで、もっぱら話は「クリエイティブ談義」に集中する。ほぼ同じベクトルを向いた連中なので、口論に発展することは少ない。
僕は語ることが嫌いな方ではないし、人の話を聞くのも大好きだ。しかし、お酒を飲んで「クリエイティブ談義」するだけで、クリエイティブ能力が上達するわけもない。思うに、今の自分の糧になっているのは、十年以上も前の飲み会などで「お前はこうした方がもっと伸びる」とか「お前にもきっと分かる日が来る」とか、先輩たちから受けたアドバイスなのかも知れない。「今日の反省」が「明日生きる」ほど人生は単純ではない。いつか応用できるであろう場面まで、そのアドバイスを心のどこかにとどめておかないと、何の役にも立たないのだ。
今、異業種の仲間と飲んで語り合っていることは、おそらく少し遠い将来、自分に役立つことだろう。
プロデューサーM氏、カメラマンK氏、コピーライターH氏、クライアントY氏、そしてアートディレクターの僕。5人が全員が揃う機会は少ないが、これまでに上記より複数人数が集まり酒を酌み交わしたことが数多くあった。同業界の異業種ということで、もっぱら話は「クリエイティブ談義」に集中する。ほぼ同じベクトルを向いた連中なので、口論に発展することは少ない。
僕は語ることが嫌いな方ではないし、人の話を聞くのも大好きだ。しかし、お酒を飲んで「クリエイティブ談義」するだけで、クリエイティブ能力が上達するわけもない。思うに、今の自分の糧になっているのは、十年以上も前の飲み会などで「お前はこうした方がもっと伸びる」とか「お前にもきっと分かる日が来る」とか、先輩たちから受けたアドバイスなのかも知れない。「今日の反省」が「明日生きる」ほど人生は単純ではない。いつか応用できるであろう場面まで、そのアドバイスを心のどこかにとどめておかないと、何の役にも立たないのだ。
今、異業種の仲間と飲んで語り合っていることは、おそらく少し遠い将来、自分に役立つことだろう。
エディトリアルデザイン
エディトリアルデザインとは、いわゆるページ物のデザインを指す。書籍のようにページ数が多いものはもちろん、8ページ程度のパンフレットでもエディトリアルデザインと呼べる可能性はある。「表紙」「表4」「トビラ」などの役目を持った特別なページと、それ以外のページで構成される。
かつては巨匠、岡本一宣氏の作品などを見ては、エディトリアルデザインの勉強をしたものだ。ただ、巨匠に学ぶだけでなく、世に出回る雑誌、書籍などからもかなり勉強できるのがエディトリアルデザイン。雑誌や書籍を購入する際に、そのデザイン性が高いか否かをまず見極め、汚いデザインの本は買わないのもよい勉強になる。
東京での修業時代、僕にデザインを教えてくれた森下先輩は、無類の本好きだった。彼は昼食のレストランや、飲み会の席などで自分の蔵書の自慢や、なかなか手に入らない古本へのこだわりなどを僕に熱く語ってくれた。
「田中一光氏」「杉浦康平氏」など日本を代表するグラフィックデザイナーが手がけた本が、僕の自宅の書棚にならんでいる。それらの隙間に「ハーブ・ルバリン」のエロス4冊。1冊はハードカバーで厚さ6,7mm程度の薄いもので、4冊セットで7万円。26歳当時の自分の薄給で良く買えたものだと感心する。たまに手に取って中を見るが、未だにその本当の凄さは自分には理解できない。そこまで自分が達していないのだろう。
一冊の本のエディトリアルデザインを引き受けることは、グラフィックデザイナーにとってとてもやりがいのある仕事なのだろう。表紙の装丁から、奥付まで、何もかも自分の好きなようにやってみたいものだ。
かつては巨匠、岡本一宣氏の作品などを見ては、エディトリアルデザインの勉強をしたものだ。ただ、巨匠に学ぶだけでなく、世に出回る雑誌、書籍などからもかなり勉強できるのがエディトリアルデザイン。雑誌や書籍を購入する際に、そのデザイン性が高いか否かをまず見極め、汚いデザインの本は買わないのもよい勉強になる。
東京での修業時代、僕にデザインを教えてくれた森下先輩は、無類の本好きだった。彼は昼食のレストランや、飲み会の席などで自分の蔵書の自慢や、なかなか手に入らない古本へのこだわりなどを僕に熱く語ってくれた。
「田中一光氏」「杉浦康平氏」など日本を代表するグラフィックデザイナーが手がけた本が、僕の自宅の書棚にならんでいる。それらの隙間に「ハーブ・ルバリン」のエロス4冊。1冊はハードカバーで厚さ6,7mm程度の薄いもので、4冊セットで7万円。26歳当時の自分の薄給で良く買えたものだと感心する。たまに手に取って中を見るが、未だにその本当の凄さは自分には理解できない。そこまで自分が達していないのだろう。
一冊の本のエディトリアルデザインを引き受けることは、グラフィックデザイナーにとってとてもやりがいのある仕事なのだろう。表紙の装丁から、奥付まで、何もかも自分の好きなようにやってみたいものだ。
座右の銘から学ぶ
個人のブログ「福岡平尾にこだわるデザイナー」の日記にも書いたが、事務所の近くに「居酒屋 初心」という、とても良い店がある。大将や女将の仕事に対する姿勢をかいま見るに、全くもって慢心を感じない。まさに「初心忘るべからず」。
この「初心忘るべからず」という言葉は、思ったより重い。なぜならまず「初心」を持っていた人が何人いるのか?という大きな疑問がある。おそらく数十パーセントの人がこの時点で「初心忘るべからず」を座右の銘にできない。
自分の場合もすっかりそれにあてはまってしまった。業界に足を踏み入れた頃、もしくは独立しフリーランスになった頃の「初心」は、何であったか?
今更ながら、自分の初心をこの場で再定義できるのであれば、「自分らしく生きる、自分らしい仕事をする。結果は後で着いてくる」というようなものだろう。
それが「独りよがり」「傲慢」「我がまま」であってはならない。あくまでも商業デザイナーであるという前提だ。
この「初心忘るべからず」という言葉は、思ったより重い。なぜならまず「初心」を持っていた人が何人いるのか?という大きな疑問がある。おそらく数十パーセントの人がこの時点で「初心忘るべからず」を座右の銘にできない。
自分の場合もすっかりそれにあてはまってしまった。業界に足を踏み入れた頃、もしくは独立しフリーランスになった頃の「初心」は、何であったか?
今更ながら、自分の初心をこの場で再定義できるのであれば、「自分らしく生きる、自分らしい仕事をする。結果は後で着いてくる」というようなものだろう。
それが「独りよがり」「傲慢」「我がまま」であってはならない。あくまでも商業デザイナーであるという前提だ。

