2008年10月18日

NHKドラマ「トップセールス」の主人公の女性。

NHKで放送された「土曜ドラマ トップセールス」の再放送を見ていました。普段は、あまりドラマは見ない方です。初回の放送が面白そうだったので、続きも見ることにし、翌日もチャンネルが偶然その時間帯に「映っていた」ので見ました。

何気なく見ているうちに、昔自分が車を買った時の記憶が蘇って来ました。東京に住んでいる時期に、素敵な女性支店長さんに出会ったのです。他のディーラーと僕(客)の取り合いになった時に「お客様を不愉快にさせる営業マンは、最低です。私が(他店の営業マン)絞めておきましょう。どうぞ、ご心配なく」と、凛とした態度で処理され、その後もいろいろお世話して頂いたという記憶です。

なんと、その女性がこのドラマの主人公「夏川結衣」さんの演じる女性セールスマンのモデル(NHKはモデルとはせず、資料提供と扱っている)だったのです。

第6話で彼女がミヤケ自動車からSuBに移籍した時に「ま、まさか?」とひらめいて、番組エンディングのクレジットに「資料提供:林文子」の文字を発見した時には、ひっくり返るほど驚きました。

自分はその時に買ったクルマと一緒に、福岡に引っ越して来て、その後、地元のディーラーの対応があまりに悪かったため、別のメーカーに乗り換えました。福岡に引っ越してから、林文子さんがダイエーの社長に就任したなどのニュースを見て、「そんなに、凄い方だったんだ」と感心したものですが、今回のドラマ化にはもっと驚かされました。

当時の林さんと部下の男性社員U氏の接客・対応が素晴らしかったため、いまだに僕の目標となっています。お客様に対する姿勢、自分たちの仕事に対する厳しさ、笑顔など、すべてが「感動」でした。テレビドラマでの主人公「夏川結衣」さんの演じる「槙野久子」を見ていて、林さんを思い出していました。そうしたら、ご本人だったのです。毎回感動して涙を流しながら見ていました。

自動車のセールスで人を感動させることが出来るんですね〜。
ほんとうに、良い勉強になりました。
林さんには僕のことは覚えていないと思いますが、
心よりお礼を言いたいと思います。
posted by ふぁくと at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイナー日記

2008年10月01日

タイポグラフィ

タイポグラフィという言葉が初耳のグラフィックデザイナーはヤバい(と思います)。別にタイポグラフィという言葉自体は知る必要がないのかも知れませんが、グラフィックデザインの基本は、このタイポグラフィにあると思います。

グラフィックデザインにおけるタイポグラフィは、文字のレイアウトと考えると簡単です。昔はカリグラフィと呼ばれる手書きの文字組も多かったのですが、今では、活字や写植を経てデジタルフォントによる文字組が主になってきています。

写植の時代にさかのぼると、フィニッシュ的に文字を組むということは、写植屋さんに写植を発注することであり、書体を吟味し、頭の中で出来上がりを想像しながら指定原稿を作って発注していました。それでも指定に失敗し思い通りの文字組が組めなかったことも多く、再指定するかカッターナイフで切り貼りするなど、気に入るまで頑張ったものです。

マックでデザインするようになってから、手軽にタイポグラフィを楽しめるようになりました。何回もレイアウトし直したり、フォントを変えてみたり、色まで自由自在。自分のように昔の苦労を知っている者からすれば、タイポグラフィ天国と言っても言い過ぎではないですね。

では、若手のデザイナーが昔のデザイナーよりもタイポグラフィに強くなったかと言うと、頭をかしげます。欧文フォントも数千のように出回っているし、和文フォントも写植時代に負けないくらいバリエーションが豊富(実際には写植時代を大きく上回っているが、質が低いものが多すぎる)。でも、ほれぼれするタイポグラフィを見かけなくなりました。

昔のタイポグラフィ年鑑やデザイン年鑑などを改めて見てみると、現在と比較し、圧倒的に「文字間」が詰まった文字組が多いですね。特に明朝体の詰め具合は異常なものがあり、少し痛さも感じます。それでも、コピー(文章)のパワーを視覚化するものとして、とても迫力を感じます。コピーライターとタイポグラファーの共同作業。その結果、初めて説得力のあるキャッチコピーとなるのでしょう。今の流行は「字詰めがゆるい」ことですね。もちろん、僕の修行時代にも「ゆる詰め」という言葉が存在し、実際にゆるめに文字組をすることを心がけていました。でも、現在では「詰めない」という文字組も立派に存在します。

話は変わって「ウェブデザイン」ではどうかなると、タイポグラフィ的には絶望感さえ感じます。72dpiでの小さな画像文字の再現力、フラッシュでアンチエイリアスがかかった場合の滲み。テキストに関しては、ウインドウズのブラウズ環境の悪さ。タイポグラフィなど気にしていたらバカバカしいほどです。しかも、制作環境ではアプリケーションソフトの進化により、自動詰めが出来るため、ほとんどのウェブデザイナーは独自の文字組にこだわるという感覚を持っていません。

イラストレータ(デザインソフト)を開き、デザイン作業を始める一歩は、まず、真っ白な画面に大きな文字を打ち込むこと。それは仮のフォントに代用されていて、二歩目の作業として、その文章のサイズを大きくし、好きなフォントを選択します。数えきれないほど、この作業を繰り返してきましたが、何度やっても新鮮なものです。和文も欧文も、自分が持っているフォントの中から好きなものをえらび、自由にタイポグラフィを楽しめます。デザイナーは、これを楽しいと思えることが幸せなことです。自分のスタイルを持ちつつ、新しいタイポグラフィにも挑戦したいですね。
posted by ふぁくと at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン豆知識